リョウビのトリマー TR-50Aを長いこと使っている。もう廃番になるほどの古い機種だが、いろいろなアダプターも買い足したり自作したりして愛用している。最近の商品は魅力的だが、愛着のある機械は長く使いたい。
先日、そんなトリマーTR-50Aを落としてしまい、動きが悪くなってしまった。 回転音が大きく、軸を手で回すと少し引っかかるような感触がある。おそらくはベアリングが傷ついているのだろうということで分解してみた。
コレットチャックとナットを外し、まずはブラシを取り外し、ボディー下側からの3本のネジを外して、上部の配線のついたユニット部分と下部ボディーとを分離する。きついので、合わせ目にマイナスドライバーなどを差し込んでこじると動いてきた。
マイナスドライバーでプラスチックの抑えネジを外し、ブラシをピンセットなどで取り出す。
回転子を取り出す。
回転子についたこのベアリングの動きは問題なさそう。必要とあればこのベアリングも交換するが、今回はそのまま。交換するにはベアリングプーラーが要る。
ボディー側のベアリングは4本のネジと押さえ板でとめられている。
問題のベアリングはボディーの穴に収まっている。
ベアリングを外すには特別な道具が必要かと思ったが、ボディの下の穴から見ると、わずかにベアリングの内輪が見える。この内輪を押してあげればベアリングが外れるはずである。
丁度φ16のステンレスパイプがボディの穴に入り、ベアリングの内輪を押すことができた。逆さに立て、ステンレスパイプで上から押してやると、さほど力をかけずにベアリングが出てきた。ベアリングの回転をチェックすると、やはりゴリゴリする。これで必要な分解はokだ。
押え板のネジを見ると、頭が削られて光っている。回転部品と接触しているようだ。改めて回転子の構造を見ると、ファンの位置が本来の位置からずれている。位置のずれたファンがネジに接触していたようだ。
回転子の軸を作業台の穴に入れ、ファンを上端で受けて軸を上から叩いて、ファンの位置をもとに戻した。落とした時の衝撃でずれたのだろうか。
新しいベアリングに交換して再組み立てだ。ベアリングをボディの穴に差し込んで、上の写真の水道管のジョイントが丁度ベアリングの外輪のサイズにあっていたので、これで押し込む。ベアリングが挿入できたら、押え板を4本のネジで止める。
回転子をボディーのベアリングと上部の固定子側に挿入し、位置を合わせながら押し込む。
2つのブラシを組み込めば完了だ。電源を入れて動かすと、気持ち良い音がした。
0 件のコメント:
コメントを投稿